「○○さんって知っているよね?」
1ヶ月ほど前に行われた授業参観日。
久々に会った子どもの同級生のママさんから聞かれた「○○さん」って全く誰なのか分かりませんでした。
誰だろう??
って首をかしげたら、どうやら小学校の頃のPTAでご一緒した○○さんらしく、「あぁ、何となく」としか答えられませんでした。
その後、そのママさんが言った言葉に衝撃を受けました。
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「○○さんの娘さん、今年宝塚音楽学校に合格したんだって」
ほぉー
スゴいですね。50倍は超えている狭き門を突破したなんて。
たしかに、○○さんは、正統な美人というわけでないけど、背が高くて存在感があり、
大勢の中にいても、パッと目を引く印象です。
彼女の娘さんなら、きっと舞台映えするほど美しいのかもしれません。
彼女の娘さんは、うちの子とは3~4歳くらい学年が上。小学校を卒業後、私立中学に入学したようでした。
その中学校が、ダンスなどに力を入れていて、合格を勝ち取ったようです。
特に友人でも無く、私が○○さんを忘れていたように、○○さんも私のことなどとっくに忘れているだろうけれども、娘さんの今後の活躍は気になります。
宝塚は私にとって特別な存在でもありますから。
思い出すと、恥ずかしくて、記憶から消し去りたいということはありませんか?
私はあります。
実は、その昔、タカラジェンヌに憧れて、ダンスを頑張っていた黒歴史があるのです。
わずか3年くらいですが、一体あの頃の私の頭の中はどうなっていたんだろう?
と思うくらい、イカれていました。
ダンスの先生は、元宝塚の女優さんで、引退後も東宝などの映画で女優として活躍されていた方。
その方が主催していたダンススクールに足繁く通っていました。
私が頑張って通っていた理由の1つに、その先生のダンスが余りにも素晴らしいってこともありました。
この世のものとは思えないほど艶めかしく、神々しい踊りにすっかり魅了されていたのですね。
だけど、私の身体はカチカチに硬く、リズム感も全くありません。
それなのに私は先生の動きを必死になって真似ていました。
ダンスを頑張れば、自分もいつかは先生のようになれるんだと信じて疑わなかった痛々しい日々…
思い出すだけで、かーっと顔から火が出そう。
結局、右足の膝が痛くなって練習をサボるようになってからは、教室からは、だんだん足が遠のいてしまって辞めてしまったのですが。
それから20年以上経って、何の因果か、宝塚音楽学校の近くに引っ越し、大劇場のよく見えるマンションで毎日過ごすことになったのです。
外に出れば、ジェンヌサンとすれ違う場所で、ジェンヌサンたちと同じ空気を吸って生きています。
ジェンスさんたちは、道を歩いていても、舞台女優の風格とオーラが漂い、どの方もこの世の存在とは思えないほどの美しさ。
その美しさを間近で見て、自分がその昔、必死にジェンヌサンのようになろうと頑張っていた日々を思い出し、「勘違いも甚だしい!!」と恥ずかしくなってしまっていました。
だけど、最近、別の意味でタカラヅカに興味を持ってきました。
何でこれだけの人たちを熱狂させられるのか?
私を夢中にした先生の踊りの原点を見てみたい。
今日も、ちょっと大劇場の前を通ったら、たくさんの人がいました。
どうやら、舞台の千秋楽が行われるようなのです。
おぉー
ちょっと見たいと思って劇場に足を踏み入れると、開場間際で入り口は長い行列。
そこにいる人たちはほとんどが女性。
私もその中に参加して、宝塚の魅力をたっぷり堪能しようと思います。
それで、宝塚友の会にも入会を決めました。
今週末は、「凱旋門」の初日。
公開中は立ち見席でも良いから、1度は観劇しようと思います。