シンプルライフ物語

子育てと自分育て家事、断捨離、片付け、ミニマリスト、宝塚などについてシンプルラフまでの道を綴ります

夢のないお話

27 8月 2015, 09:33
昨日、買い物の途中に、子どもと一緒にフルーツショップでジュースを注文していたところ、
フレアースカートみたいな帽子をかぶった女性がやってきました。
 
華奢な身体にフレアースカートみたいな帽子。そこからちょっとのぞいた小さいあご。
顔はあごしか見えなかったけど、あごだけ見ても美人だと分かりました。
顔の全体は、フレアースカートみたいな帽子で隠れて見えないけれど、にっこり笑って、ますますシャープになったあごからちょっと見えた歯並び口元。
映画で見た海外の女優さんを彷彿とさせるものでした。
 
後から来た、男性っぽい女性と知り合いらしく立ち話をはじめました。
 
やっぱり。。
 
フレアースカートの帽子の彼女は、タカラジェンヌ
後から来た男っぽい女性はタカラジェンヌの中の男役。
 
フレアースカートの彼女は、宝塚でも女役のトップスターなのでしょう。
 
フルーツショップを出て、フレアースカートみたいな帽子を外した彼女のお顔はとってお小さいくて、すごく美人でした。
 
ハーフのタレントさんそのもの。ずっと見ていて目に焼き付けておきたいと思うほど神々しい美しさでした。
 
そしてタイミング悪くガラスに映ってしまった自分の姿を見て、ため息。
 
あまりにも違いすぎる。
 
そして私はとっさに思ったのでした。
 
タカラジェンヌを目指さなくて良かった。
 
 
なぜならもし、私が小さい頃からタカラジェンヌになるなんていう夢を見たら、
日夜お稽古とレッスンして、歌と踊りを一生懸命頑張って、それこそ遊ぶ時間も削りタカラジェンヌになることに命をかけ、無事にタカラジェンヌになったとしても、絶対に主役にはなれないわけだし、主役の女優さんを引き立てるための役目しか回ってこないから。
それでも、いつかや主役を勝ち取ってやるという、無謀な夢を抱いてしまったら私は嫉妬とうらみつらみの中で必死にもがいていることになりそうだからです。
 
子どもが帰り道、ぼそっと言いました。
 
『人間って絶対不公平だよね』
 
激しくうなずきました。
 
生まれながらにトップスターの人もいれば、
生まれながらにトップスターになれない人もいる。
 
トップスターだけが人生ではないと、人生の早い段階に悟り、自分が一番輝く人生を選択して行くのがベストで、このベストにどれだけ早く気がつくかが大事なのかもしれないと。。
 
トップスター目指さないなんて夢のないお話だ
子供の頃から夢を諦めてはダメなんじゃないの?
不可能に挑戦するのが人生だ
 
などとお叱りを受けたりするかもしれないけれど、
 
容姿とかオーラとか華とか
 
スターになる人は、生まれる前から決まっている
 
この事実を受け止めておいた方が幸せになれると思うし、子どもにもそう伝えていこうと思う。
 
自分の分相応を早いうちに知る、
外見も悪いし、オーラも華もない自分を受け止めてあげる。
 
我が子には、不格好な自分を受け入れて、それでも心はスターのように堂々と生きていく。
 
これが私の歩く道だと大手を降って歩いていけるような大人になって欲しいと思う。