夏物の洋服を断捨離しました。
16年ほど前に購入したシャツブラウスと去年購入したハーフパンツです。
どちらもユニクロですが、素材の質がまるで違いました。
どこがどう違ったのか?
レポートいたします。
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夏物のユニクロを断捨離
シャツブラウスと、ハーフパンツという種類の違う洋服の比較なので一概には言えませんが、16年前のシャツブラウスは充分まだまだ着れる状態なのに対して、去年購入した夏物のハーフパンツは毛玉があっちこっちにできて、今年の夏のまっただ中に、履く気が失せてしまっていました。
シャツブラウス
16年前のシャツブラウスです。
ふだん伸縮素材のものばかり着用しているため、そうでない素材は窮屈な感じがしておりました。
だんだん着る機会も無くなり、1年に一度着るか着ないか。今年はついに一度も袖を通すことはありませんでした。
それでも、紺色の方は、とても気に入っており、来年の夏は、一度くらいは出番があるかも知れないのでしばらく所有することに。
黄色の方は、断捨離することにしました。
16年経っても糸一本ほつれておらず、どこもほころびておらず、色落ちもしていない。それほど丈夫な状態に、素材の良い洋服は長く着られるものなのだと、気づかせてもらいました。
夏物のハーフパンツ
一方、昨年購入した夏物のハーフパンツ。
よれよれになり、毛玉もたくさんついてしまいました。
このハーフパンツも確かにユニクロです。
昨年、ユニクロのレジで会計してもらった記憶が鮮明にありますから。しかし、もしかしたらGUの商品だったのかも?と疑うくらい品質が良くありませんでした。
ご存じの方も多いと思いますが、念のためGUとは何かを注釈しておきますと、「ユニクロから販売されている、ユニクロよりも品質が落ちて尚且つ価格も安いブランド」です。
既に今年の夏が終わる前に、このハーフパンツを着用して出かけるのが恥ずかしいと思うほどテロテロな感じになっていました。
シャツブラウスとハーフパンツの製造には15年の開きがありますが、ユニクロは15年前と比較して、必ずしも品質の良いものを製造しているわけではないということが分かりました。
かつての低価格だけれども高品質というブランドは、知らない間に質が低下してしまったようでした。
大量の洋服が廃棄されるファッション業界
先日、バーバリーというイギリスのブランドが、新品の洋服を大量に廃棄しているという問題がクローズアップされていました。
バーバーリーに限らずブランドファッション業界では、「在庫品を安く販売されるとブランド力が落ちるから」という理由で、売れ残った新品の商品を廃棄処分しているようです。
一般的にアパレル系のブランド会社では、常に流行ものの新製品を販売し、少し前に流行った洋服を「流行遅れ」だと消費者に思わせ、どんどん新しいものを買ってもらう仕掛けを作っています。
企業は利益を上げるために毎年新商品を作り続けているのですが、その仕掛けにはまり、流行を追い続け、常に新しいものを購入していたらお金なんていくらあって足りませんよね。
経済的な余裕があり、おしゃれを楽しむ程度なら良いですが、深みにはまると沈没です(涙)。
1枚のTシャツを作るために必要な水の量とは?
大量生産大量消費は、このように、大量のムダを生んでいるだけでは無く、環境汚染ももたらしていると言います。
環境汚染と言えば、「石油」がやり玉に挙げられますが、ファッションはその「石油」の次、世界で2番目の環境汚染の原因だそう。
1枚のTシャツを作るのに2700リットルもの水が必要なんだとか。
世界的な水不足が社会問題になっているにも関わらず…
更にアメリカの環境保護庁にようると、「毎年260億ポンド(約1200万トン)の布製品がゴミとして捨てられている」という報告もあります。
私達は、洋服の断捨離などと称して大量の洋服を捨てていますが、その1枚1枚ができるまでに地球にかけた負荷を考えると、どんなに安くても安易に購入するのはもう止めようと思いました。
ちなみに、バーバーリーでは、新品の洋服を廃棄処分することは止める方針で環境に配慮した企業に方向転換するようです。
環境に配慮したファッションを大事に着ていきたい
ずいぶん前から、ファッション業界の慣行に逆らって環境に配慮した洋服を販売している会社があります。
アメリカの若い世代の子たちは、流行に左右されず、環境に配慮した長持ちする服を選んで着ているようです。
代表的な企業が
●パタゴニア
パタゴニアは、1973年創立。
大量生産大量消費を批判し、長持ちする製品を続けています。
マーケティング(宣伝方法)などが、資本主義に挑戦状を出しているかのようなイメージなのですが、消費者側に立った企業姿勢を貫いている会社です。
●ザ・ノース・フェイス
1966年創立。元々は登山とアウトドアの会社です。
設立当初は、実用的な面が強調されたブランドでしたが、現在はファッション性のある製品を提供しています。
平凡かつシンプルな製品は、特にヨーロッパの若者から人気を得ているようです。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) 公式サイト
●フェールラーベン
フェールラーベンは、スウェーデン発祥の会社です。
元々学校に通う子供たちのためのリュックを作っていました。
この会社の企業姿勢として
「我々は、寿命の短い流行には関心がない」
「我々は数年ではない、数十年先まで続く製品を提供している」
と幹部がコメントしているように、長持ちする製品を作ることを重視しています。
フェールラーベン | FJALLRAVEN | 日本公式webサイト
●ディッキーズ
創立が1922年という歴史あるアメリカの会社です。
元々頑丈な作業着を提供。「アメリカ人労働者の魂とも言える品質の高さ、タフさ、ほこりを表現している」という姿勢を貫いています。
●ビルケンシュトック
ドイツのフランクフルト郊外で、1774年に発祥した会社です。
元々のオーナーは靴職人。実用的で履き心地の良いサンダルを提供しています。
【ビルケンシュトック】公式オンラインショップ | BIRKENSTOCK
などです。
日本の企業が1社も入っていないのが残念ですが。。。
しかし、改めて日本の洋服の歴史をたどってみると、日本人が洋服を着始めたのは明治時代以降。
私の田舎の明治、大正生まれのおばあさんたちは、着物を好んで毎日着用していました。
着物は、親から子へ子からその子へと代々着続けられていた環境に配慮した究極のファッションだったのです。
今さら着物を着て街を歩く勇気はありませんが、今後洋服を購入するときは、企業姿勢や環境に配慮しているかどうか、長持ちするように作っているかどうかまでを調べて購入していくつもりです。
16年もユニクロのシャツブラウス着用している私って…我ながら「どうなの?」って思いますが、これからは、ユニクロはもちろん、ZOZOTOWNなどファッション業界の企業姿勢にも注目して行こうと思います。