シンプルライフ物語

子育てと自分育て家事、断捨離、片付け、ミニマリスト、宝塚などについてシンプルラフまでの道を綴ります

なぜ、彼女はボロボロの洋服を断捨離しなかったのか?クローゼットに映し出された女心とは?

洋服は自分自身の分身だと思います。
私は、10年以上着ていない洋服を何着も、当時の自分自身の分身のような気がしてなかなか手放せずにおりました。

特に独身時代に働いていた頃に着ていたスーツは、自分の勲章のような気がして、、若い私がその洋服にいるようで(怖っ!)つい最近まで、クローゼットに吊るしておりました。

形が古くて、もう二度と着ることはないだろうと分かっていても、やはり捨てられずにいたのです。

このように、女性なら、洋服に何かしらの愛着を感じている方は、多いのではないでしょうか?

先日、そんな洋服と女心にまつわるお話を、ある片づけのプロの方がお話して下さいましたのでご紹介します。

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ボロボロの洋服を捨てられなかった彼女の痛々しい女心とは?

私にお話しして下さった片づけのプロの方のクライアントさんのお話です。

この先、説明の便宜上、片づけのプロの方をPさん、クライアントさんをAさんと呼びます。

ボロボロの洋服を断捨離できなかったAさんのエピソード

Aさん、若い頃、芸能事務所に所属していたというくらいでしたから、とても華奢で可愛らしく、さぞかし男性にモテただろうという雰囲気で、実際の年齢を聞くまで、アラフォーには全く見えなかったようです。
しかし、外見とは裏腹に、これまで人生が上手くいっていないようで、「人生を変えたい」という強い意志があったゆえに、片づけをPさんに頼まれたそうです。

Pさんが、ワンルームマンションのAさんの部屋を初めて訪れたとき、物があっちこっちに、ごっちゃごっちゃに物が溢れかえりっていて、クローゼットはパンパン。扉も閉まらず、洋服がはみ出て、そのまま床に散乱いる状態でした。

捨てられない洋服

そのような部屋で、Pさんは、Aさんと一緒に、Aさんの持ち物一つ一つを「要る、要らない、保留」で分けていく作業をしていきました。

本丸のクローゼットにさしかかり、Aさんの判断も研ぎ澄まされて捨てることに躊躇しなくなってきた頃。

クローゼットの奥に押し込まれた、一着のドレスのようなワンピースが出てきました。そのワンピースは、10年以上前に流行ったもので、少し透けるセクシーなものでした。しかし、生地は毛羽立っており、レースもほつれてヨレヨレの状態だったそうです。

Pさんが、当然捨てる物だとばかりに思って、Aさんにその洋服を見せると、Aさんからは予想外の答えが返ってきました。

「取っておく」。

その答えに対してPさんは「これは、取っておく洋服ではありません」とAさんの判断を遮ったそうです。

Pさん、本来ならば、物を捨てる判断は、ほぼクライアントさんの意向に従うのですが、このドレスは、Aさんの判断に反発しました。

Aさんは、「私はこれからもこの洋服を着ます」と強い口調で反論したそうです。

Pさんがその理由を尋ねたところ、どうやら、この洋服を着ると男性にモテるようなのです。Aさんに取っては勝負服だったのでしょう。

Pさんは、言いました。

「Aさんが、人生を本気で変えたいならば、この洋服は手放して下さい」

Aさんは、きょとんとして、この洋服を手放すことと人生を変えることがどんなつながりがあるのかを聞いたそうです。

Pさんは非常に言いにくかったようですが、ズバリ答えました。

「このお洋服は、ご自分を大切にする女性が着るものではありません。これまでの人生を本気で変えるならば、このお洋服は手放すべきです」

Aさんは、「ハッ」と我に返り、ワンワン泣き出し、捨てることを決めたそうです。

ボロボロの洋服を捨てられなかったAさんから学ぶこととは?

Pさんは、洋服に限らず、その人の物の持ち方、扱い方は、自分自身の扱い方に通じる物があると断言していました。

そして、自分を大事にしない女性には、その女性を大事にしない男性ばかりが寄りついてくるのです。

Aさんのこれまでの人生は、きっとご自分を大事にされなかったために、Aさんを大事にしない男性ばかりとおつきあいしていたのかもしれません。

Aさんの後日談ですが、片づけが無事に終わってから、ご自分を大事にすることを意識して過ごすようになったようです。そうしたら、Aさんを大切にしてくれる素敵な男性と出会い、めでたくご結婚されたようです。

めでたしめでたし。

*トラコミュ*

日頃から「やらなきゃ…片づけなきゃ。」って思い続けている事ありませんか?⇒片付けて プチストレスをなくしていく

「部屋は心の鏡」は、人生の法則(ルール)だった!

Aさんのお部屋のエピソードからも分かるように、部屋は住んでいる人の心の中の状態を怖いほど正直に映し出します。

洋服に限らず、持っている物の持ち方、扱い方が、自分自身をどう扱っているか?にしっかりと繁栄されているのですね。

私もAさんと似たような状況にいましたから、よく分かるのですが、その部屋に住んでいる本人は、全く気づいておりません。

ズバリ指摘されると、「私は例外だ」「私だけは違う」と都合良く解釈して、「物が勝手に散らかっている」というくらいにしか思っていないのです。

そして、自分の持ち物をぞんざいに扱うレベルで、自分自身を粗末に扱っているということすら全く気がつかずにいます。

「部屋は心を写す鏡」というのは、ことわざでも比喩でも何でも無く、例外なくほぼほぼ全ての人にあてはまる、人生の法則(ルール)だと思います。

あなたの、お部屋はどのような状態ですか?
洋服やカバン、その他の持ち物を大事にされていますか?
そして、ご自身を大事にしていると確信を持って答えられますか?