キャンプから帰ってくるなり、「ブスッ」としてふて寝した子ども。
キャンプで疲れたのだろうと、翌朝も起こさずに寝かせていたら、昼の2時くらいに起きてゴソゴソ。何をしているのか?と見に行ったら、布団の上で、iPad片手にスナック菓子を食べていました。
「布団の上でお菓子食べちゃダメでしょう!!」
と怒っても無視。
耳にイヤホンをしているようで、iPadを取り上げたら、
「クソババア、返せ」
と、暴れ出しました。
図体がでかくなって、力も強くなっているので、手に負えません。
iPadを取り上げ、パスコードに暗証番号をかけました。
その後、まな板の上で桃を切り、桃の汁を落としたままの状態でほったらかしていました。
「まな板、片づけなさい」
と言っても無視。
そっからがまた大変でした。
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夕飯の時間になってもふて寝。
「洗濯物を取り込んで畳みなさい」
と言っても無視。
そして、「何もかも嫌になった」「辛い」「しんどい」「死にたい」と言って泣き出しました。
「死にたい」
と、子どもが吐いた言葉に主人が激怒。
「こんなに大事に育ててもらって、親の前で『死にたい』なんて言うな、情けない」
「お父さんは、一度も親の前で『死にたい』なんて言ったことが無いぞ、お前は甘えている」
主人は、「情けない」と言って悔しがっていました。
私が、「何がそんなにしんどいの?」
「例えばどんなことがあったの?」と聞いても、子どもは泣くばかり。
「誰もうちの気持ちなんて分かってくれない」
「もうイヤだ」
「辛い」
「しんどい」
を繰り返すだけでした。
「キャンプで何があったの?」
と何度も聞いても、
「辛い」
「何もかも嫌になった」
「死にたい」
と泣きわめき、本当に困り果てました。
主人は、
「お前は、周りの人たちに対する感謝が足りなさすぎる」
と怒ると、
子どもは、
「感謝って何?分かんない」
「感謝しなさい言われてもできない」
と、屁理屈を並べ立てました。
主人は、
「例えば、今回キャンプに行くんだって、キャンプ場まで連れて行ってくれたバスの運転手さんや、お世話してくれた大人の人たちのことをありがたいと思わないのか!!」
と言うと、
子どもは
「お金もらっているからやっているんでしょう」
なんて答えるのです。
こんな子に育ってしまって、本当に情けなく思いました。
うちの子は、元々自意識過剰で、外面が良いタイプ。
そして精神的にかなり幼いのです。
学校のような場所では、取り繕えても、キャンプのような生活を共にする場所ではごまかしが利かなかったのでしょう。
自分の身の回りのことが何もできず、大恥をかいてきたのかも知れません。
「他の子たちがみんなできるのに、うちは何でできないのだろう?」そういうことも言っていました。
「嫌なことがたくさんあっても、具体的に何が嫌だったのかを振り返り、改善していくもんだよ」
とアドバイスしても、「具体的に何が嫌なのか分からない」「全てが嫌だ」と言うばかり。
改善する方法を教えても、
「そんなことしても役に立たない」
と堂々巡りを繰り返して、聞いているだけでもドッと疲れてしまいました。
自意識過剰で外面が良いので、みんなに注目されたり、ちやほやされたりしたかったのかもしれません。
しかし、自分のかっこわるいところがたくさん出てしまって、全てが嫌になったと思うのです。
嫌なことから逃げる子どもへの対応
キャンプで恥をかき、その体験を「小学6年生の時のいじめのせいだ」と過去に責任転嫁しておりました。
宿題も読書感想文や自由研究など、まだたくさん残っているのに、ウジウジと思い出しては泣いて、何一つやろうとしていません。
夏休み早々には実力テストもあります。
泣いている場合ではないのです。
しかし、ちょっとの挫折体験を完全に「逃げ」場所にしているのでした。
それでも2日間は、ひたすら子どもの気持ちに寄り添い、話を聞いておりました。
しかし、3日目、私も疲れてしまい、イライラ。
身の回りのことが何もできないばかりか、自分の嫌な気持ちを言葉にできないほど幼稚な子ども。
そして、自分がやらなければならないことから逃げて何の進歩もない。
やはり、日頃から、自分の身の回りのことは最低限できるようにさせ、生活力(家事力)をつけることが大事なのかも知れないと強く思いました。
子どもの躾を怠ったこと、家事をさせなかったことが、子どもの自信を奪っていたのかもしれません。