シンプルライフ物語

子育てと自分育て家事、断捨離、片付け、ミニマリスト、宝塚などについてシンプルラフまでの道を綴ります

高野山の宿坊(無量光院)を体験。俗世間から非日常へワープして起きた出来事とは?

一泊二日で高野山に行って参りました。
宿泊先は、無量光院という宿坊。この宿は、断捨離やましたひでこさんが、「断捨離」という生き方に目覚めた場所でもあります。
地味な宿坊ではありますが、非日常を体験してきましたので、その出来事をレポートいたします。

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高野山の宿坊「無量光院」とは?

無量光院は、高野山にある宿坊のひとつです。

歴史は古く、平安時代からあります。


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当時の白河天皇第四子である覚法親王(1092~1153)が創建しました。現在も、上杉・浅野等の旧大名や有栖川旧宮家との関係が続いています。

館内廊下には、天皇陛下などが宿泊された際に写した写真も何枚か飾られていました。

無量光院に宿泊体験した感想

無量光院に宿泊したのは、今回で2度目です。
1度目は、一昨年の秋。始めて宿坊という場所に宿泊し、昔の小学校のようなトイレや洗面所などの設備に「お寺なのだから、こういうもんだろう」と思っていました。

今回は、2年ほど前と比べて、トイレや洗面所が新しく改装され、使いやすくなっていました。

部屋は、隣の部屋と襖1枚で仕切られ、出入り口も、引き戸4枚の障子扉で、カギはありません。

人の善意に支えられ、安全が守られています。

今の宿坊は、一流ホテル並みの設備やサービスがあるそうで、宿坊と言えども、レベル差があります。

無量光院は、一般的な基準で測れば、質素。他の施設の比べれば見劣りするかもしれません。

しかし、昔ながらの情緒を残す独特な宿の雰囲気は、時代を逆行して遙か平安の時までタイムスリップした感覚になります。

無量光院のスタッフの対応と非日常

無量光院のスタッフは、高野山大学の学生さんです。20歳前後と若く、皆、僧侶の卵。

接客のプロではありませんので、まどろっこしさを感じることもあります。

特に、食事時。

お腹が空いている中で、お客一人一人の茶碗を丁寧に持ち運ぶ悠然とした動きは、一般的なレストランでは考えられません。

気が利く対応も、期待できないので、イライラを感じることも正直何度かありました。

何度か期待外れな対応をされて気づいたのは、

高野山の宿坊という気高い場所に来てまで、俗世間の常識や価値観を持ったままでいたことでした。

  • 一流ホテル並の設備があったら良いと思ったり、
  • 気の利いたサービスを当たり前だと思ったり、
  • 至れり尽くせりの対応を期待したり

そんな俗世間の常識や価値観、思い込みが、イライラの原因でした。

まず、ここに来て捨てなくてはいけなかったのは、この俗世間にまみれた常識や価値観、思い込みだったのでした。

この宿坊で起きる、全ての出来事を、静かに見て、受け入れ、そして待つという気持ち。

これが、俗世間にまみれてしまった私の気持ちを洗い流し、非日常的な世界へ導いてくれました。

非日常的な中秋の名月を体験

そんな思いを巡らせていた私の私の後ろで、スタッフが行ったり来たり何やら準備をしていました。

振り替えって背後を見てみると、スタッフたちが何やらセッティングしています。

ラッキーなことに、その日は、中秋の名月でした。

無量光院の、お月見のセッティングです。

お膳の左前に、里芋、右前に、お団子、右奥に、お酒、左奥に、すすきや栗などの植物、真ん中に、梨が五つありました。

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せっかく、お月見の準備は完了したのに、お月様は、高い林の上に覆われた厚い雲に隠れてなかなか見えてきません。

待つこと小一時間。

みんなが注目する中、恥ずかしそうに、まん丸のお月様がそのお美しいお姿をおみせになりました。

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高野山で迎えた、中秋の名月。

高いエネルギーのある土地だと言われる場所で、思う存分月光浴を浴びて、パワーを頂きました。

3つの表情の朝日

翌朝は早起きして、四所明神を散歩しました。

朝日が凄くきれいだったので、3枚、同じ場所から同じ方向の写真を連続して撮りましたが、3枚とも違った表情を見せてくれました。

一枚目

光の下の方に紫の円のようなものが写っていました。
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二枚目

朝日の光の先に、赤い光が写りました(左上と、中央上部分)
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三枚目

朝日の右下に、ピンク色の半円が写りました。
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光のいたずらでしょうか?

すごくきれいな光が写真に広がって、嬉しくなりました。

俗世間のお祈りも忘れずに

今回は、子どもの高校の合格祈願をして参りました。
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俗世間の願望もちゃっかりと祈願してきました。

交通手段とチケット

今回は、「高野山・世界遺産きっぷ」を使って電車とケーブルカー、バスで現地まで行きました。

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「高野山・世界遺産きっぷ」は、2日間有効の区間内フリーチケットです。

往復の交通運賃と、行きの特急券代が含まれて、3,400円。

お得で便利です。

交通ルートは下記の通り。

南海電鉄なんば駅より、特急こうやで1時間半。終点の極楽橋駅で下車。
極楽橋駅からは、ケーブルカーで5分ほどで高野山駅。
高野山駅からは、バスで宿坊へ向かいました。

南海電鉄なんば駅から、2時間ほどで、俗世間から非日常の世界へワープ。

今回は、

  • 俗世間の常識に気づく体験
  • 高いエネルギーの場所で中秋の名月の月光浴
  • 三つの朝日の表情

の、非日常を体験できました。


関西からだと、日帰りもできるので、これから晩秋にかけての紅葉の時期、再度訪れて、また非日常を体験したいと思います。

【無量光院】

住所:和歌山県伊都郡高野町高野山611
電話番号:0736-56-2104(TEL)/0736-56-4555(FAX)
宿泊費:一泊2食 精進料理 9,750円(税込)