シンプルライフ物語

子育てと自分育て家事、断捨離、片付け、ミニマリスト、宝塚などについてシンプルラフまでの道を綴ります

悲しきリクライニングチェアを断捨離。リビングで終えた寂しい晩年とは?

主人が十年ほど前に購入したリクライニングチェア断捨離しました。ここ最近、リビングで放置され、物置と化し、薄汚れてしまっておりました。


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それでも静かにわが家の風景を見つけてくれていたこの椅子を手放すのは何とも言えない寂しさがあります。
しかし、これ以上わが家のリビングに置いておくのは、リクライニングチェアの尊厳を損なうだけです。

その歴史を振り替えり、弔いの儀式を行います。

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リクライニングチェアが活躍した、輝かしい時代を振り返る

このリクライニングチェアは、主人がパソコン&テレビの前でくつろぐことを目的に購入しました。

「1人がけの椅子で、自分だけくつろいでずるい・・・」

なんて、買ってきた当初は思ったものです。

しかし、この椅子は想定しなかった目的で使われるようになりました。

子どもが独占して、主人が帰ってきてもその場所を陣取るようになったのです。

子どもは、帰るなり、この椅子に座り、アニマックスで録画したアニメを毎日見放題。

子どもの友だちが遊びに来たら、小さなおしり2~3人分をギュウギュウになりながら押し込んで、小さい肩を並べて、ゲームして遊んでいました。

主人は、子どもが寝た後か、留守の時にしか使えなくなってしまったのです。

リクライニングチェアに訪れた転機

しかし、そんな輝かしい活躍もずっと続くわけではありませんでした。

この椅子に転機が訪れたのは、パソコン&テレビのリビング収納を移動したことがきっかけでした。

元々、リビングの東側に子どもの勉強机、西側にパソコン&テレビのリビング収納がありました。

しかし、東側は、キッチンカウンターやダイニングテーブルがある場所。子どもの身体が大きくなると同時に、勉強机が手狭になり、出入りするのも大変なくらいになりました。

そのため、子どもの勉強机を西側に、パソコン&テレビのリビング収納を東側に移動することにしたのです。

そうなると、今度は、リクライニングチェアを置く場所がありません。
その結果、リビングの空いている場所に目的も無く放置された状態になってしまいました。

リクライニングチェアの寂しき晩年

放置されたリクライニングチェアは、誰かが座ることが無くなりました。椅子に座っても、隣の居間とその奥にある押し入れしか視界に入りませんから。

居間は、日中は誰も使わず、押し入れは子どもの洋服やら布団でごちゃごちゃしており、気持ちが落ち着かなかったのでした。

人間ですら、その位置に座るのは嫌なのに、リクライニングチェアは何も言わずにひたすら座っていました。

そして、物置となっていくのに、ひたすら耐えていたようでした。


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かわいそうなリクライニングチェア

リクライニングチェアの最後は、こんな状況で、本当にかわいそうでした。

最後のとどめは、購入した主人のひと言。

「この椅子、誰も座っていないから捨てよう」

リビングが一緒、凍りついたかのように緊張が走りました。

私の心臓がバクバク激しく音を立てました。

私は口が裂けても、そのひと言は言えなかったのに。

主人が購入したものだから、主人が今後何かに利用するのでは無いのか?

リクライニングチェアを復活させ、かつての輝いていた時代のように大活躍する時が来るのでは無いのか?

と思っていたからです。

しかし、購入した主人が延命装置のスイッチを自ら切ってしまいました。

そして、粗大ゴミの回収日の朝、主人は重たい椅子を一人で抱えてゴミステーションまで運んでいったのです。

リクライニングチェアの無いリビング

リクライニングチェアが無くなったリビングは、確かにスッキリしました。


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広々として、逆に寂しいくらいです。

家族を失ったほどの悲しみ、と言っても言い過ぎではないかもしれません。

まだ、リクライニングチェアの残り香が漂うリビングは、誰かがまだ見守ってくれているような錯覚を覚えます。

リクライニングチェアよ、ありがとう❤️

悲しすぎるビフォー&アフター


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