「老後」って暗いイメージしかありません。
老後になってしまったら、もう何もかも取り返しがつかないのではないか?というほど不安になります。
お金のことはもちろん、健康や人間関係も良くなっている感覚が全くないというのが恐ろしい。
しかし、最近、老後も別に怖がることがないのではないかと思うようになりました。
それは、、、
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老後不安を煽る情報には裏がある
老後不安というと「お金」が一番に上げられていますよね。
「老後は、1億円あっても足りない」
「年金制度が崩壊するから、年金は貰えない」
などと言う情報が蔓延っています。
そんなお金、貯められないよ、無収入になったら、野垂れ死にするしかないのかしら……
と、不安になっているところに、
「こんなお得な保険があるんです」
「こんなすごい投資信託があります」
なんていう、金融商品を紹介されました。
10年ほど前のことです。
老後不安を心配していた私は、老後資産を形成するという目的で、ある保険に加入しました。
契約後、冷静になって計算。驚いたことに、その保険は、手数料など実体が不明な上、長期的にお金を積み立てても、期待しているほど増えるものでは無いことが分かりました。
契約前に見せられた計算は、目の錯覚を起こすように細工されたものだったのです。
結局、契約してから数年でお金が必要になり解約。50万円ほど大損をしたという経験があります。
つくづく、金利が低くても銀行に預けておけば良かったと猛省したのでした。
老後不安を煽って得する人たち
老後不安を煽る人たちっていうのは、不安にさせることで、何かしらのメリットがあるんですね。単純な私はまんまと引っかかってしまった。
彼らは、本気で他人の人生の心配をしているのではなく、自分自身が得をするからやっているというだけ。大損した末に、やっと気づいたのでした。
お金と同じくらい深刻な老後不安とは?
お金と同じレベルで深刻な老後不安は、「健康」ではないでしょうか?
もしかしたらお金よりも不安レベルが高いかもしれません。健康でなければ、お金をいくら持っていても楽しくありませんから。
老後は、体力の衰えと同時に、老化現象も襲ってきます。若いときは平気でできていたことが、徐々にできなくなってしまいます。
私の祖母も、晩年、嘆いていました。
「歳を取ったら、目は見えなくなるし、歯は弱くなるし、耳が遠くなるし、言葉も出てこないし、喋るのも思い通りに行かない。歩くのも大変だし、良いことなんて何も無い」
すごく元気だった祖母の言葉だけに、あの時の祖母の声が生々しく、未だに私の耳に残っています。
老後は、見た目もおぞましい姿になっていきます。水分や弾力性もなくなり、肌はシワシワ、、、
老後のことを考え出すと、このような悲惨なイメージしかなく、暗くなるばかり。
しかし、最近、老後に対する考え方を変えたら、ずいぶん楽になりました。
老後は、老婆の着ぐるみを着用して生きているようなもの
衰えていく自分の姿は、認めたくありません。しかし、老後を迎えられるくらい長生きできることに感謝し、どんな姿になっても精一杯生きていたいと考えるようになりました。
自分の身体に気遣い、ソフトランディングしながらゆっくりと老いていく。そして、おばあちゃんという役を演じながらも、心の中は、20代のつもりで過ごす。
老婆(おばあちゃん)のぬいぐるみを着用している、若い子になったつもりで生きてみることにしました。
そんな考え方になったら、老後不安がみるみる解消されていました。
実際の老後は想像していたものよりも、ずっと過酷なものかもしれません。しかし、数十年後の心配する余り、今という時を台無しにすることの方が、よっぽどもったいないような気がします。
見た目は老婆、中身は美少女
外見が衰えれば衰えるほど、中身が美しくなっていく。
老後は、そんな考えで生きるのもまた楽しいかもしれませんね。