それは、先日の夏休み最後の土曜日でした。
事件があってから数日しか経っていないので、私の頭の中でまだ整理できておりませんが、小中学生のお子さんを持つ親御さんへ子どもの安全対策の警告として書き留めておきます。
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夏休み最後の土曜日の怖い出来事とは?
先週の土曜日。
子どもが午後から「走りに行ってくる」と言って、中学の夏用の体操着で出て行きました。
中学の夏用の体操着は、Tシャツに短い半ズボンです。この姿で子どもは、以前何度も近所の道を走っていました。
その日は、外出してから2時間近く経っても帰ってきません。
いつもは1時間くらいで帰っくるのに。
心配になって、携帯電話に何度か電話しましたが、何度かけても「おかけになった通話は現在ご利用できません」という機械の音声が一方的に流れるだけでした。
「どこまで行ったんだろう?」
「何かあったのでは?」
とても不安になりました。
それから数分後、玄関のカギの開く音がして子どもが帰ってきました。
子どもの顔は青ざめていて、すぐにうつむいて暗い表情でした。
私は、子どもを見るなり、さっきまでの不安が一気に口から飛び出しました。
「なんで遅かったの?」
「どうして、何回電話しても出なかったの?」
子どもはおびえた表情で言いました。
「すごく怖かった」
いったい子どもに何があったのだろう?
私は、何があっても動じない覚悟で子どもの話を聞きました。
子どもが遭遇した、怖い出来事
子どもは、走っている途中、とても暑くなってきたので、涼むために薬局に入っのだそう。
そこで、しばらく店内をウロウロしていると、背後に男の人がいるのに気づきました。
その人はずっと子どもの後を付けて来ていたようで、ズボンに手を入れて、トイレに行ったと思うとすぐに出てきてまた子どもを追いかけてきたと言いました。
子どもは、その人が追いかけてくるのは、気のせいだと思い、走って他の場所に隠れてみたそうです。そうすると、その男の人は、店内を走り回って子どもを探し、見つけるとまた子どもの後から付いて来ました。
子どもは、その人が自分を追いかけ回していると確信して、怖くなって薬局を出て、必死になって走って帰って来たようでした。
私は、子どもがとても危険な目に遭い、一歩間違えば、何が起きてもおかしくない状況に置かれたことに恐ろしくなりました。
「そういうときは、店員さんに言いなさい」
「電話を持っているんだから、家に電話をかけてきなさい」
と、厳しく言いました。
子どもは、「仕返しされるかもしれないと思って、できなかった」と答えました。
子どもの危険と安全、主人と私の見解の違い
私は「警察に通報した方が良いのではないか」と主人に言いました。
主人は、その必要はないと言いました。
「そういうやつは、気が弱いから自分よりも弱い子どもを狙う。多分、体操着に反応したんだろう。危害を加えることはほとんどないから」
なんて言うのです。
私は男性の生態について詳しくないので、「そういう趣味の人=犯人」と考えてしまいます。
しかし、主人は、「そういう趣味の人=気の弱いやつ」と考えているようでした。
主人は、「前からあいつに『変な人がいるから気をつけろ』と言っても、分からなかったけれど、今回のことで、その怖さが分かったようだ。逆に、良い体験になった」なんて言うのです。
うちの子は、そういうことは可愛い子にだけ起きることだと考えて「私は可愛くないから大丈夫だ」と変に自信を持っておりましたから、自分の身の上に起きたことに驚いていました。
そして、確かに、子どもは、この出来事をきっかけに警戒心を持ってくれるようになりました。
しかし、それは、何もなかったから言えるのであって、もしかしたら事件に巻き込まれていたかもしれません。
思い返すだけでも心臓がバクバクして来ます。
子どもの危険は日常に潜んでいる
今回、子どもが怖い目にあった場所は、大きなお寺も近くにある閑静な住宅街でした。
関西の中でも、上品な人たちが住んでいて安全だと言われる場所です。
子どもを薬局で追いかけ回した男の人は、もしかしたら平日はお堅い仕事をされている立派なサラリーマンかもしれません。
しかし、その人の趣味は「中学生の子の体操服姿」。
平日の顔と休日の顔は全く別人なのかもしれません。
今回のことで親として学んだのは、
- 危険は日常に潜んでいる
- 警戒しすぎても、しすぎることはない
- 万が一のことを考えて、咄嗟の対応を教えておく
- 学校の体操服など、特殊の趣味の人をそそる服は着て歩かせない
- 一人で出歩くときは、必ず携帯電話を持たせる
- 危険な場所も安全な場所もない
などです。
今後、子どもに護身術も身につけさせた方が良いのか、本気で検討しています。
何かあってからでは遅いし、そうなってしまったら、子どもも私も立ち直れる自信がありません。
自分の身は自分で守れるように、教育していかねばと思いました。