井田典子さんの「ガラクタのない家」を読みました。
井田典子さんとは、私が本格的に片づけを始めるきっかけになった「人生を救う片づけ」の著者。整理収納アドバイザーであり、各メディアで「スーパー主婦」として活躍されている方です。
実際にお会いしたことはありませんが、本に書かれている行間から、私の精神的な支えになってくれている方でもあります。
今回、新たに読んだ本から、今後ぜひやってみたい、いや、やるぞ!と思った3つのことをご紹介します。
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「ガラクタのない家」を読んで、やると決めた3つのこと
シンプルライフを目指すための新たな指針として次の3つをやるとき間々した。
- 1.家中のものの数を数える
- 2.床の上にものを置かない
- 3.羽仁もと子さんの本を読む
それぞれ具体的に補足します。
1.家中のものの数を数える
昨年から片づけ本を散々集めては読んできたので、もうこの手の本は不要だと思っていました。
本屋さんで、井田さんの本を見つけた時、手に取り、パラパラとページをめくってすぐに本棚に返そうと思っていたのです。
しかし、「はっ」と目に止まったヶ所があり、何度もゆっくりとそのページを見入ってしまいました。
それが、家の場所別に「持ち物のリスト&数」が記載してあるページでした。
ダイニング、リビング、キッチン、和室&押入、寝室、クローゼット、玄関、浴室、トイレ、納屋。
家の中の場所別に、置かれたものをリスト化してその数が一覧表になっているのです。
井田さんは、現在娘さんご夫婦と二世帯住宅に住まわれ、ご主人と2人暮らし。ご主人と暮らすスペースだけの数ですが、その総数が「2777点」だそうです。
「家中の一つ一つのものを把握して管理したい」と漠然と考えていましたが、俄然やる気になりました。
2.床の上にものを置かない
井田さんの家の写真もふんだんに掲載されているのですが、うっとり見入ってしまうほど、きちんとしています。
それは、床の上にものが置かれていないから。床の上にものが無いのは、収納に入る枠を決めて、はみ出さないように管理しているからです。
無自覚にものを買って、無造作に床の上に置く、という生活スタイルをそろそろ改めて行こうと決心しました。
3.羽仁もと子さんの本を読む
井田さんは、羽仁もと子さんが創設した「婦人友の会」の会員です。井田さんのお母さんもその会の会員で、結婚したときに、羽仁もと子さんの本を贈られ、何度も読んできたそう。
今回の著書にも、羽仁もと子さんの含蓄深い言葉がいくつか紹介されており、それがピリリと効いて、気持ちが締まります。
例えば、
家の中にちっともガラクタがなく、良い道具だけ少しあって、その置き場所がちゃんと決まっている。すなわち茶室のような家でなければなりません。一家の整頓という事務的方面の理想は、たしかにそこにあると思います。
何でもなくならないうちなくならないうちと、たたみかけてものを買うのは不経済
きまりのよいところ、きちんとしたところにいつも自由はある
心配に屈託しない人というのは、みな唯今主義の実行者でございます。さまざまな不愉快や困難を持ちながら、多くの快活の時を持ち、ずんずんと自分の思う仕事を成しとげて、常に境遇に支配されず、自らよき境遇をつくっていく人は、幸いでございます。
われらのおのおのの小さい家は簡素でありたい。そしてわれらの住む社会という大きな家庭は、じつに行きとどいた豊富なものでありたい。
どの言葉も、何度読んでも身が引き締まる思いです。
羽仁もと子さんの本を読んで、たくさんのことを学びたいと思いました。
「ガラクタのない家」がシンプルライフの答えだった
「シンプルライフを送りたい」という憧れを持ち、探求してきましたが、結局のところ、その答えは「ガラクタのない家」にありました。
「茶室のような家」には、ほど遠い状態ではありますが、家の中でやることは、まだまだたくさんあると気づきました。
無自覚にものを買い込み、無造作に家の中に置く。
私の場合、この癖から早く卒業することです。
*本文中の引用は、「ガラクタのない家」井田典子著より参照いたしました。