年金は、2000万円足りないとか、イヤ、5000万円足りないだのと言われていますが、もし本当なら末恐ろしい社会になりそうですね。
一方、ミニマリストのバイブル「ウォールデン 森の生活」(ヘンリー・デビット・ソロー著)では、大自然の中で、モノやお金がなくとも豊かに暮らし、その様子が描かれています。
ソローが残した数々の名言から、年金問題はじめ、モノやお金から解放される10選をご紹介します。
スポンサーリンク
モノやお金がなくとも豊かに暮らすコツ10選
「ウォールデン 森の生活」は、その著者であるヘンリー・デビット・ソローが、ウォールデンの湖畔で過ごした暮らしが描かれています。
森の中に丸太小屋を作り、自給自足をする中で考えた自然哲学書といっても良いかもしれません。
その中で語られた名言から、モノやお金がなくとも豊かに暮らすコツを10選びました。
- 1.他人と同じモノを欲しがるから貧しくなるのだ
- 2.モノは荷なり。そして身と心の自由を奪う罠になる
- 3.モノとお金のために働けば、自分が薄っぺらなものになっていく
- 4.諦めの境地で金を得ようとすれば、そこにはやがて絶望しか残らなくなる
- 5.紅茶もコーヒーも飲まなければ、それを買うために働く必要もない
- 6.みんなが家にいて、生きるために最小限の仕事をしていれば、多くのモノは不要だ。いらないものがあるとその不要なモノに支配されていく
- 7.必要ないモノは全て捨てる。そして決別せよ。たいていは欲しくないモノを買わされるために働く人生だ
- 8.利益だけを追い求める者がいる。その者が作る服は私たちの心身にぴったり合うことなどない
- 9.不要なモノをそぎ落としていけば野性的な力がみなぎってくる
- 10.なぜ他人に評価される生き方だけを求めるのか。それはひとつの生き方に過ぎない
それぞれ補足します。
1.他人と同じモノを欲しがるから貧しくなるのだ
流行はその最たるモノだと思いました。流行っているモノ、みんなが持っているモノがないと、すごく惨めな気持ちになる。心が荒みます。そしてムリして買うと貧乏になる。
流行は心も財布も貧しくさせる諸悪の根源ですね。そしてその諸悪の根源を利用しているのが、資本主義社会なんですよね。
2.モノは荷なり。そして身と心の自由を奪う罠になる
家の中にモノがギュウギュウにあるだけで、どっと疲れが出てきます。更に、そのモノを維持するためにお金がかかるとなると、その疲れは何十倍にもなって返ってきます。
車を持てば、保険や税金、駐車場代がかかり、家を持てば固定資産税がかかる。お金を持っても、税金でさっ引かれてしまう。
モノやお金は極力持たない方が、気楽で自由なんですよね。
3.モノとお金のために働けば、自分が薄っぺらなものになっていく
欲しいモノがあるから一生懸命働く。これはこれでモチベーションに繋がるから良いことだと思います。
しかし、欲しいのモノために、自分の時間と労力を注ぎ込み続けていると、気持ちの余裕がなくなります。季節の移り変わりや、周りの人たちの気持ちの配慮などへも無関心で突っ走り続けた末路は、恐らく、ガラクタだらけの汚部屋でたった一人、寒々とした暮らししか残らないでしょう。
本当にそうなったら、寂しいものです。
4.諦めの境地で金を得ようとすれば、そこにはやがて絶望しか残らなくなる
いくら老後資金が足りないからといって、自分の心を騙して、お金のために働き続ければ、「何のための人生なのか?」と思い、そんな生活を続けていけば行くほど絶望しか見えなくなってしまいます。
以前、納得のいかない商品を売る仕事をしたときに、お金のために自分の心を殺して商品を売っていたことがあります。その時、モノが売れる度に罪悪感を感じ、精神的におかしくなり、絶望を感じていました。
それから、お金のために自分の心を殺してまで働くのを辞めました。
5.紅茶もコーヒーも飲まなければ、それを買うために働く必要もない
贅沢をしようとするから、お金が必要になって、働かざるを得なくなる。紅茶やコーヒーに視点を反らせば、別の贅沢が見えてくるはずです。お金がかからない贅沢などいくらでもあります。
外に出て、野に咲く花の香りをかぐ、木々の青々と茂る生命を感じる、等はお金がかからない贅沢な楽しみ方ですよね。
6.みんなが家にいて、生きるために最小限の仕事をしていれば、多くのモノは不要だ。いらないものがあるとその不要なモノに支配されていく
自分たちの生活のために、家の中で最小限の仕事をしていけば、家事の負担で誰かが犠牲になることもなく、ほんとうに平和です。
便利な家事ロボットなどなくとも、家族で協力して分担すれば、あっという間に1日の仕事は終わります。
7.必要ないモノは全て捨てる。そして決別せよ。たいていは欲しくないモノを買わされるために働く人生だ
欲しくないモノを「欲しい」と勘違いさせて買わせるというのは、広告のなせるワザです。テレビやスマホなど眺めていると、最初は購買意欲などなくとも、何か欲しくなっていたりします。
また、知らず知らずにネットワークビジネスをやっている人と関わってしまい、言いくるめられて買ってしまう。そして激しく後悔するというパターン。
お金がなければクレジットカードで支払い、その支払いのためにあくせく働かなくてはいけなくなる。
負の無限ループにはまり込んでしまいます。
8.利益だけを追い求める者がいる。その者が作る服は私たちの心身にぴったり合うことなどない
これは、洋服だけに限った話しではないと思いました。
食品やサプリメント、薬だって、悲しいかな、利益だけを追い求めて作られているもので溢れかえっていますよね。
9.不要なモノをそぎ落としていけば野性的な力がみなぎってくる
モノをたくさん持っていればいるほど、そのモノが便利であればあるほど、人は横着になってくと思いました。
例えば、電話番号だって、昔は身近な人の番号は覚えていました。手帳などを落としてしまっても、電話番号を覚えているので、公衆電話からかけることができました。しかし、今は主人の携帯の電話番号ですら分かりません。
それと似たようなことがたくさんあり、便利さと快適さに飼い慣らされて家畜同然に成り下がってしまったのではないかと思うこともしばしばです。
10.なぜ他人に評価される生き方だけを求めるのか。それはひとつの生き方に過ぎない
他人に評価されれば、お金は集まって来ます。成果主義の会社で働いている場合は、常に他人の評価=自分の生活レベルになってしまいますから、他人の評価なしに生き残ることは、不可能。
そんな環境で働いていると、評価地獄から抜け出せなくなります。
実際に私もそのような環境で働いていましたから、精神的にいつもギスギスした生活を送っていました。
モノとお金から解放される、シンプルでミニマムな暮らしのヒントがいっぱいあります。⇒ミニマリストな生活 & シンプルライフ
モノとお金に縛られない考え方に変えていこう!
モノとお金がないと生きていけないというのは、もしかしたら洗脳なんじゃないかなと思いました。
最近はモノを手放すことで快適な生活を送ることができるようになりましたが、以前は、モノがないと困るんじゃないかと思って不要なモノでも抱え込んでいました。
同じように、お金がないと生きていけないんじゃないか?というのも思い込みに過ぎないのではないでしょうか?
年金問題として、お金の必要性をあおり立てているのは日本政府ですから、特に深刻に考えてしまいます。しかし、老後は、森の中に丸太小屋を建てて、自然とともに暮らすならば、2000万円あろうが5000万円あろうが、全く無意味であるように思いました。
お金が必要と考える前に、まずは、お金に縛られすぎてしまった考え方を変えていこうと決めました。
この問題、あなたは、どう考えますか?