宝塚大劇場の近くに引っ越して5年。
引越当時は物珍しさもあって、タカラジェンヌたちとすれ違う度にワクワク、ドキドキしていました。
近所の駅前を通ったら、宝塚音楽学校の生徒さんの群れ?に遭遇したり、某デパートに行ったら、お人形さんのような女性がマネージャーさんらしき人と一緒に歩いていたり。
大劇場の前で、何度もテレビで拝見する大女優さんともお会いしました。
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思わずスマホを取り出して写真を撮ろうかなとも思いましたが、周りで誰もそんなパパラッチもどきなことをしている人はいません。
皆、気づいているけど見て見ぬふりをしている感じです。
1人だけ写真をカシャカシャ撮っていたら、
とても失礼に当たるんじゃないか?
恥ずかしいやつとして見られるんじゃないのか?
田舎者丸出しになるんじゃないのか?
そんな心配が過ぎり、彼女たちに対して一度もシャッターを押したことがありません。
宝塚の女優さんについては、普通の人でもとてもきれいな女性はたくさんいるので、一般の人と見分けがつかないこともあります。
しかし、音楽学校の生徒さんは遠くからみてもすぐに分かります、
背筋をピシッと伸ばして歩いているし、髪の毛はきれいにまとまったお団子にしているし。
制服は灰色で地味ですが、彼女たちが着ると華やかな感じがするのは内面から湧き上がる輝きからでしょうか?
どんなにおとなしくしていても目立ちます。
生まれながらに持っているスター性が、キラキラと輝き、クジャクの羽のようなオーラが、道を歩いているだけで出ています。
宝塚音楽学校の生徒さんたちをみて、一番驚いたのが、阪急の始発駅でのお作法です。
まず、電車が来る前に、一番先頭に立って待っています。
そして、電車が入ってくると、電車に深々と敬礼します。
更に、席が空いていても座りません。
とてもお行儀が良く、明治時代の女学生を彷彿とさせます。
女性版の軍隊と言うと分かりやすいかもしれません。
「清く美しく」という言葉をそのまま1人1人が具現化しているのです。
それも毎日の生活を通じて。
彼女たちを見ていると、精神がビシッとします。
自分の姿を顧みて、背筋と首をビシッと伸ばさずにはいられません。
これから宝塚の女優さんのように妖精のような存在になるのは難しいですが、見苦しい姿をさらけ出して歩くのは止めようと誓いたくなります。
ふとそんなこと身近で話してみると、共感してくれる人も多く、意外な人が「宝塚ファン」だったりします。
「宝塚なんて全く興味ないわ」
という雰囲気のママ友が、
「実は・・・」
と、すっかりはまり込んで、ファンクラブに入ったり、毎回新作を観劇したりしていることを知り、驚くことも多く。
誰だって、身近で彼女たちの姿に接していれば、影ながらでも応援したくなります。
こんな私も来週の6月19日、「凱旋門」観に行きます。
宝塚の魅力に、ちょっとはまってみますよ!