どうしても片づかないスペースがあります。
それは、本や雑誌、資料などを保管しているスペースです。
片づけの達人たちは口を揃えて言います。
「書類や紙は全部捨てる」
「捨てても困らない」
それができないからとても困っているのですが。。。
なぜ、片づかないのか?
どうして、捨てられないのか?
そして、断捨離的な処理のやり方についてご紹介します。
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本や雑誌、資料などを捨てられない理由とは?
やましたひでこさんの「捨てる。引き算する勇気」によると、
大量の本を抱えている人を例にして「知識に対するコンプレックス」の現れだと書かれています。
本当にそれは図星だなと思いました。
なぜなら、私はずっと、自分自身の「頭脳」に対する不信感がありました。「頭が悪い」ということにコンプレックスを抱えていたのです。更に、そのコンプレックスを隠そうとして「頭を良く見せる」ために凄まじいほどの努力をしてきました。
その凄まじいまでの努力とは、勉強してテストで良い点を取ることです。
この良い点数を取ることへの執着がハンパありませんでした。
しかし、大学受験では第一志望、第二志望に落ちて、第三志望に拾われるという結果に。このときの自分自身への不信感と言ったら、良くあの状況で生きていたと言うくらい酷かった。
「もう自分なんか生きていてもダメなんじゃないか?」
「私なんて生きている必要がないんじゃないか?」
そんなことを悶々と毎日考え、鬱状態になっていました。
「自分は他人より劣っている」という意識がありましたから、他人とコミュニケーションを取るのも大変で、顔面神経痛になりました。
しゃべっても顔が勝手にピクピク動き出し、どもってしまうのです。
それくらい、苦しかった…
その後、自分自身の劣等感は、他人よりも優れていたいという優越感の裏返しだと言うことが分かり、その傲慢な気持ちに折り合いをつけ、徐々に気持ちは安定していきました。
今では普通に生きています。
劣等感との折り合いはつけましたが、未だに知識へのコンプレックスを抱えており、「頭が良くなれば人生が開けるかもしれない」という出どころの怪しい可能性を信じているようなのです。
この思考が、集めた本や雑誌、資料を捨てられずにいる結果なのです。
断捨離的な本や雑誌、資料の片づけ方
やましたひでこさんは、「情報や知識」に対して「知行一致トレーニング」をすすめていらっしゃいます。
「知行一致トレーニング」とは、知ったことと行うことを一致させること。「情報や知識」を大量に知っているだけではなく、少ない知識や情報でも実践し、「知恵」としていくことです。
「知識や情報」と「知恵」
「知識や情報」と「知恵」は、似ているようでまったく違います。
やましたさんが、老子48章を自由訳を例にして、その違いを分かりやすく紹介しています。
「知識を得たいのなら毎日増やしていきなさい。知恵を得たいなら毎日取り除いていきなさい」
今や、知識は、スマホで調べればすぐに出てきます。しかし、知恵となると自分自身が実際に行動して身につけていくもの。
「知識や情報」は、頭の中に入れておくだけでも良いですが、「知恵」は、身体に染みこませ、日々役立てることが大事になってくるのです。
だとすると、情報や知識を実践し、知恵に消化し、本や知識、資料を捨て、頭の中を空っぽにしていく。
この流れを作っていくことが、家の中に溜まった本や雑誌、資料を新陳代謝させ片づけていくことにつながります。
ちなみに、やましたさんは、メモ魔でどんどんメモして行くけれども、それを見返すことはないようです。
彼女がそうやって情報をメモしていくのは、ご自身「内在智」のアンテナを磨くためだそう。「内在智」とは、元々その人に備わっている知恵のようなものだそうです。
「内在智」のアンテナ磨きをした後は、自分に宿っている「情報消化吸収能力」と「自己化し、エネルギーとする能力」を信頼してアウトプットしているようです。
本や雑誌、資料を捨てられないのならば、こうやって片づけよう
やましたさんのように、なかなか自分自身の「内在智」を信頼できない場合、この順番でやっていくと片づくのではないか?と戦略を立ててみました。
1.目的別にグルーピングする
2.グルーピングしたものを書き出す
3.アクションプランを立てる
4.時間の見積もり
5.処理予定日を記入する
それぞれ説明します。
1.目的別にグルーピングする
捨てられない本や雑誌、資料には何かしらの目的があるはずです。
例えば、
お金儲けについて知りたい
健康について知りたい
お料理のメニューを増やしたい
など。
これらを、同じファイルケースの中に入れます。
2.目的別にグルーピングしたものを書き出す
グルーピングしたファイルケースをリストアップして書き出します。
書類一つ一つは面倒なので、目的別に。
例えば、
お金儲け
健康
お料理
など。
3.アクションプランを立てる
リストアップした項目の横にその資料をどうしたいのか?
具体的なアクションプランを立てます。
例えば、
10回読みこむ
まとめる
など
4.時間の見積もり
アクションプランを完了するまでの時間を見積もり、その横に書きます。
5.処理予定日を記入する
アクションプランを実行する予定日を記入します。
このアクションを、タスクとして、1日30分行い、本や雑誌、資料を毎日減らしていきます。
最後に
そもそも、本や雑誌、資料を持っている目的がクリアになった時点で、自分自身の抱えている問題や執着、思考を混乱させているものが見えてきます。
それが見えてきた時点で、その情報をすっぱりと捨てることで、新しい流れが起きてくる、とやましたさんは「捨てる」の本の中でおっしゃっていました。
本や雑誌、資料を潔く捨てられる人に、早くなりたい。
実際に片付けた様子(この続き)はこちらです。
⇒捨てられなかった、本、雑誌、資料などの紙類を片づける方法、実践したビフォー&アフターを公開 - シンプルライフ物語