大量の食器を処分した後に、使えるものまで断捨離したので、何となく後味が悪く感じました。
たくさんの食器を断捨離後も、未使用のものなどが残っており、その処分をどうしようかと頭を悩ませていたところ、不用な食器をリサイクルしてくれるプロジェクトの存在を知りました。
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不用な食器をリサイクルしてくれるプロジェクトとは?
食器の主な材料は、粘土、長石、けい石などです。これらの材料は地球が途方もない時間をかけて作り出した天然資源であり、無尽蔵に存在しているわけではありません。
大量に使えば、いつかは枯渇してしまう枯渇性天然資源だったです。
これらの食器資源を有効利用するために、循環リサイクルして食器をリメイクするプロジェクトがあります。
それが、「グリーライフ21プロジェクト」です。
「グリーンライフ21プロジェクト」は、大学や行政、食器の作り手や使い手がコラボして立ち上がり「地球環境にやさしく、かつ快適で心あたたまる暮らし」を提案。地球に負荷をかけないものづくりを行っています。
グリーンライフ21〜不用食器を粘土に戻して作るRe食器 器から器へ
「こんなプロジェクトに、ぜひわが家で不用になった食器を引き取ってもらいたい」と考えて、準備を進めていく中で、私自身、食器、特に「焼き物」と呼ばれるものについて何も知らなかったことに気づきました。
焼き物の4つの種類
陶磁器の食器は、どれも一緒くたにしておりましたが、4種類に分類されるようです。
その4つの分類表が、こちらです。
磁器 | 炻器 | 陶器 | 土器 | |
素材の色 | 白色 | 有色 | 有色 | 有色 |
焼成温度 | 1150~1400℃ | 1200~1300℃ | 1150~1300℃ | 1100℃以下 |
透光性 | あり | ほとんどなし | ほとんどなし | なし |
吸水性 | ない | 少ない | あり | あり |
叩いた音 | 金属音 | 澄んだ音 | 鈍い音 | 鈍い音 |
特徴 | 焼き物の中で最も固い | 磁器と陶器の中間 | 厚手で重い | ー |
製品産地例 | 美濃焼、有田焼、九谷焼 | 備前焼、朱泥 | 志野、綾部、硬質陶器、伊賀焼 | 植木鉢、粘土細工 |
参照元:「グリーンライフ21」サイトより
これら4種類は、厳密にはプロでも選別が難しいようですが、ひとつの基準として、「いとぞこ」と呼ばれる食器の「底の色」を見るのだそうです。
●「陶器」の事例
●「磁器」の事例
使っている食器が、陶器なのか磁器なのかくらいは、分かっていたいなと思いました。
回収できる食器とできない食器
食器リサイクルのプロジェクトとはいえ、食器も回収できるものとできないものがあります。
回収できる食器
皿、どんぶり、茶碗、湯飲み、小鉢、マグカップ、土瓶、急須、酒器など、
回収できない食器
土鍋、釜飯(陶器蓋)、人形、干支などの置物、傘立て、花瓶、焼酎ビン、ジャム瓶、植木鉢、瓦、子どもの作った粘土細工等
メラミンなどのプラスチック製食器、ガラス製食器、強化ガラス製食器(コレール、山崎パンの景品)、ホーロー、七宝焼き、石製の食器、金属製の食器など
今回、わが家で引き取ってもらう予定の食器。
断捨離はただ捨てることで終わらせない、そのものの本質を知り次に選ぶ時の目を養おう
今回、食器のリサイクルを通じて分かったのは、
食器の材料やその材料が枯渇天然資源であること、
地球に負荷をかけて作られている
という、極めて重要な事実でした。
これまで、「値段」という尺度でしか、ものを選ぶ目を持たなかった自分自身がどれだけ浅はかだったのかというのもよーく分かりました。
断捨離は、ただ「捨てて終わり」、「捨ててスッキリ」で終わらせては非常にもったいないですね。
次にものを選ぶ時の目を養うために、これまで全く気にもしなかったことにつていも目を向けていくのも必要なのではないか?と思いました。
食器の断捨離をした時の記事はこちらでご紹介しております。⇒台所の片づけ、食器類を断捨離。ビフォーとアフターを公開!食器類の収納で注意したいこととは? - シンプルライフ物語