モノの片づけ以上にやっかいなのが、心の片づけではないでしょうか?
特に悩みの断捨離は、モノのようにカタチがないため、捨てたくともいつまでも心と頭のどこかに引っかかっている、そんな状態。
悩みは頑固な心の汚れとっておりますから、どんなにモノが片づいても「ごきげん」の境地には至れません。
そんな中、やましたひでこさんの「自在力」を読み、その核心ともなる、悩みを断捨離して、心も片づく、大事なことを見つけました。
やっぱりそこか、そう来るか!
思わず膝を打っておりました、、、
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悩みとのつきあいが下手な人と上手な人、断捨離的な見方とは?
人生に悩みはつきものです。しかし、問題はそのつきあい方。
悩みを抱えて立ち止まって前に進めない人がいる一方で、悩みをきっかけに次のステップへ軽やかに進んでいける人がいます。
悩みとのつきあいが下手な人と、上手な人、その両者の決定的な違いを、やましたさんは「ココロの免疫力」の強さだと言っています。
「ココロの免疫力」とは、生命を維持する身体の免疫機能を、「ココロ」にまで拡大したもの。
「ココロの免疫力」が高い人は、悩みとのつきあいが上手で、「ココロの免疫力」が低い人は、悩みとのつきあいが下手になるようです。
では、「ココロの免疫力」が低い人とは、どんな人なのでしょうか?
具体的には、次の3点を挙げています。
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1.「自己肯定感の欠如」
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2.「知らず他人軸」
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3.「自己制限」
それぞれの詳細は次の通りです。
1.「自己肯定感の欠如」
「自己肯定感の欠如」とは、「自信がない」「自分なんてダメだ」という感情です。
「どうせ自分なんか、何をやってもダメなんだ」という、私がいつも味わっていた、あのイヤな感情でした。
この感情が襲ってくると、心の中にシャッターが降りて、目の前が真っ暗になり、何もかもやる気が失せてしまいます。そして、うだうだと無気力な人間になっています。
2.「知らず他人軸」
「知らず他人軸」とは、親の価値観や配偶者、恋人などの考え方、社会や時代の共通観念など、自分自身が意識しない間に、勝手に自分の信念になってしまったものです。
私で言えば、「お金は汚い」という価値観を長いこと引きずっていて、それについて何も疑問を持っておりませんでした。この価値観は親が持っていたものでした。
3.「自己制限」
「自己制限」とは、変化を怖がり、現状維持に止まってしまうことです。
例えば、イヤだなと思いつつ入っているママ友のサークル。抜け出したら、子どもがいじめられるんじゃないか?大事な情報が回ってこなくなるんじゃないか?という心配で、その場に止まり、気の進まないつきあいに時間とエネルギーを吸い取られている…
以上の3点、心当たりありませんか?
悩みの断捨離は、自分自身(私)との関係性が全てのカギ
これらの3点に支配され続けていると、悩みの断捨離や心の片づけができないどころか、自分自身との関係性が悪化していきます。
自分自身の関係性とは何かというと、自分とは、頭と心と身体の三位一体でできたものであり、これら3つが仲良くしてこそ、調和のとれた自分自身になれます。
しかし、この3つが仲良くできないとなると、自分の中で闘争や混乱が日々起きて休まる暇なんてありません。自分のことが嫌い、好きになれない状態です。
「自己肯定感」は低くなり、「他人軸」に支配され、「自己制限」をかけ、変化を恐れて先に進めません。
「ココロの免疫力」をアップさせるために最も必要なのが、自分自身との関係性をよくすることなのです。
自分自身との関係性が悪いと、モノとの関係も良くありませんし、人間関係やお金、健康などの問題も引き起こしてしまうのです。
断捨離で、悩みの半分は解決する
断捨離は、まずはモノを通して自分自身の心のクセや考え方に気づき、自分自身との関係性を改善していこうということ。
「自分自身との関係性が良くなれば、人間関係やお金、健康といった悩みの半分が片づいてしまう」とやましたさんは言っています。
その理由は、自分自身との関係性が良くないのに、他人との人間関係もお金も健康も良くなるわけはありませんから。これらの問題は、まずは自分自身との関係性を良好にすることで立ち向かっていけるのです。
私の経験から、お金の悩みを抱えているときは、お金のことが嫌いでした。それ以前に、自分自身との関係が悪かったですし、人間関係の悩みを抱えているときは、対相手というよりは、自分自身の中に問題があったように思います。
私も断捨離を通じて、自分自身について発見することが多くなり、徐々に自分自身との関係性も改善している感じです。
更に、やましたさんはこのように言っています。
自分自身を最高の仲間とし、時には最高のカウンセラーであり、最高のコーチ、そして最高の親だったり、友だち、パートナーとなることが大事
悲しいときに一緒に悲しみ、苦しいときに励ましてくれ、嬉しいときに一緒に喜ぶ。そんな自分自身のパートナーでありたいですね。
*トラコミュ*
断捨離について参考にしております。⇒断捨離でゆとり生活
私が自分自身との関係性を良好にするために、断捨離と並行して実践していることとは?
私は、自分自身との関係性が非常に悪いと気づいたのは、「書く瞑想」をしていたときです。
「書く瞑想」については、こちらの記事で紹介しております。⇒部屋の乱れは心の乱れ、心の大掃除と断捨離をして15分でスッキリする方法とは? - シンプルライフ物語
ここで、私は無意識に、ノートに「ダメな奴」「バカ」「もうダメ」「私なんか要らない」「どんくさい」など、それはそれは、自分自身に罵声を浴びせていたのでした。
心の中で自分自身を虐待して、苦しんでいたのです。
当然ながら、そのような心の状態でいるときは、部屋の中は不用のモノが溢れ、散らかり放題でした。
「書く瞑想」で、自分自身の心の状態に気づき、改めるということをしていくうちに少しずつではありますが、改善していきました。
断捨離で、モノと向き合い、「書く瞑想」で自分自身と向きあい、捨てられないモノについては、その原因を深く考えて、気づいていくという地味な作業を続けてます。
モノと向き合い、自分自身と向きあう。
そして、自分自身との関係性を良好にしていく。
この方法で、心の中もどんどん片づき、悩みも断捨離しています。
まずは、自分自身との関係ですよ。
頭と心と身体の調和が取れていますか?
自分自身を最高のパートナーだと断言できますか?
*文中の引用は、やましたひでこ著「新・ココロの片づけ術 自在力」を参照しております。