先日、とある説明会に参加しました。
50人ほどの参加者の中で、ほとんどが40代以降とおぼしき女性たち。
その、とある説明会とは、「とあるスキル」に関する養成講座について。
副業ブームが起きている中で、どうしても興味があったのです。
その「とあるスキルとは」??
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「とあるスキル」とは、社会的にとても役に立つのですが、習ったり勉強してすぐに身につくようには思えないものです。
この記事では「とあるスキル」を具体的にお話しすると何のことがすぐに分かってしまうので、例として青森で活躍している「イタコの能力」とします。その「とあるスキル」も名称こそ違えど「イタコの能力」とほぼ同じです。
その養成講座では、元々「イタコの能力」を持っている人がいて、その人(先生)から指導を受ければ、1年後には自分のスキルとして身につき使えるようになり、更に仕事につながると言ったお話でした。
私は、どうやってその「イタコの能力」が、たった1年で身につくのかに興味があり、具体的なカリキュラムを知るために参加したのです。
副業を希望する、参加者のニーズとは?
主催者が、説明会の途中で参加者に質問する場面がありました。
「なぜ、この説明会に参加したのですか?」
何人かの参加者が答えていたのですが、その多くの回答が
「主婦としてずっとやってきて、子育てが終わり、自分に何かできることはないか?と考えて」
「離婚するので、自活できるスキルが欲しい」
と言うものでした。
つまり、ほんとんどの参加者は
「再就職したいけど、これから就職するとしたらパートや条件の悪い仕事しか無い。それでは生活ができないから、スキルを身につけてお金を稼ぎたい」
「社会的に何か貢献できるスキルを身につけて仕事をしたい」
というものでした。
この気持ち、私は凄く分かりました。
だからこうしてこの場にいるのです。
社会システムの欠陥に手を差し伸べ、副業を後押しする業者
今は、特に40代以降の女性が活躍できる場が本当に少ないと感じています。
今後は、AIが、今あるパートのほとんどの仕事を奪っていくとも言われていますから、益々仕事がなくなっていくのでは無いかという不安もあります。
実際、スーパーのレジは機械が導入され無人で行っているところもありますし、Amazonは無人化のコンビニをアメリカで営業開始しました。
40代以降になって、何らかの事情で「再スタートを切りたい」と思ったときに、受け皿となる企業からは、年齢で弾かれ、働きたくとも働けない女性たちが日本中溢れかえっているのです。
今後は、こういった女性たちだけでは無く、男性も仕事にあぶれる人たちが多く出るかも知れません。
そんな社会システムの欠陥にいち早く目をつけたのが、今回私が参加した養成講座を行っている会社でした。
困っている人たちに支援の手を差し伸べる、養成講座の受講料とは?
40代以降にもなると、人生の折り返し地点にさしかかります。
そのため、「私は本当は何をしたいのか?」などを考えて、これまでの仕事を一度リセットしたくなります。
40代以降から、全くの初心者の状態から人生の再起をかけて何かをやりたいと考えています。
ここに、今回のような養成講座がドンピシャはまっていました。
その主催者は自信たっぷりに言いました。
「この「イタコの能力」を養成講座で身につければ、1年後は月収100万円は難しくない」
社会的に人様から喜ばれる仕事をしながら、月収100万円が入る仕事はとても魅力的です。
未来を保証された養成講座なら、明日からでもスタートしていち早くスキルを身につけて、1年後は充実した人生を送っていたい。。。
と、心を弾ませていました。
後は、受講費がどれくらいなのか?
受講費の提示があるのをドキドキしながら待ちました。
主催者が提示したその受講費は、、、
「1年間で100万円」
「ひゃくまんえん」です。
それでも、その場で「受講します」と即決された方がたくさんいたのには驚きました。
皆さん持っていらっしゃるのですね。。。
なぜ、その養成講座に入らなかったのか?
熱気ムンムンの会場で、私は少し冷静になっていました。
なぜなら、この説明会に来ている人がその養成講座で「イタコの能力」を1年かけて身につけた場合、私はその養成講座あがりの人へお金を支払ってまで受けてみたいだろうか?
私だったら、生まれながらに「イタコの能力」を持っている人になら、お金を支払ってサービスを受けても良いけど、そうじゃない人には抵抗があります。
なぜなら、そのような「イタコの能力」は、習うものでは無くて、授かるものだと考えているから。
天は、特殊な能力をその能力を持つのにふさわしい人に授けているのだと思いたい。
更には、もし、私が仮にこの養成講座を受講して、説明のあったカリキュラムの内容で、「イタコの能力」を1年で身につけるなんて自信がありませんでした。
それでも、もし仮に受講して1年後にお免状をもらって、イタコとしてデビューしたとしても、ホントのイタコじゃないから、お客さんからお金を取るのも憚られるだろうな。。。
なんて考えていました。
結局、私は受講料を支払うお金も無いから説明会が終わるとさっさと会場をあとにしました。
副業と同時に密かなブーム到来? スピリチュアル業界
最近ではスピリチュアルなこともブームになっています。
少し前までは、スピリチュアル的なことなんてあんまり話題にもならなかったのですが、「宇宙」とか「天使」とか「守護神」とか普通に言われるようになりました。
「引き寄せ」もその1つですね。
AIに仕事を奪われた後の仕事は、スピリチュアル的な業界が求められるのかもしれません。
猫も杓子も、「教祖さま」とか「ガイド」になっている世の中になるのかも知れませんね。
今後は、スピリチュアルに関連した、色んな副業が出てくると思います。
今回参加した養成講座の説明会は、スピリチュアルと副業を掛け合わせて、タイムリーなブームに乗り、時代にマッチしていました。
ただ私としては、安易に、大金さえ支払えば、特殊な能力が身につくと考えるのはちょっとゴメンだし、促成栽培気味にその能力が身についたと言って、困っている人に手を差し伸べて更にお金をもらうのもゴメン。
お金を受け取ることに抵抗があるのも、ある種のスピリチュアル的なことが原因なのだとか。
「副業」、「スピリチュアル」、「お金」の三つ巴。この3つの本質を見れば、「お金」と「宗教」に集約されます。
「困っている人がいる限り、仕事はある」と、今回の説明会に参加して確信しました。
ただ、困っている人たちから、いくらお金を取れるのか?
この判断が難しいところ。
テクノロジーが進化して、便利になっていく反面、どんな未来が訪れるのでしょうか?
そして、どんな仕事をしたいのか?
お金とどう結びつけるのか?
今後の悩ましい課題です。
お金なんて、もしかしたら、ここまで深刻に考えるものでもないかもしれません。
お金を単なる、投票券として考えれば、応援したい会社に1票を投じ、誰かに応援してもらいたいなら、快く1票頂けば良い程度。
気楽に「いいね」もらうみたいに。
この問題、まだまだ引き続き考える余地はありそうです。